CAREER ep.7: 5500人の節目に考える、不労所得とは程遠いYouTubeという世界で「原点」を握り直すこと。

自分の部屋の片隅、デスクの前に座ってカメラを回し、DaVinci Resolveの編集画面と何時間も向き合う。そんな生活を続けていく中で、ひとつの大きな節目が訪れました。

僕が運営しているYouTubeチャンネル「ロマンは矛盾だらけ」のチャンネル登録者数が、5,500人を突破したのです。

まずは、動画を観てくださっている視聴者の皆さん、そしてこのブログに足を運んでくださる皆さんに、心から感謝を伝えさせてください。本当にありがとうございます。

5,000人という数字は、チャンネルを開設した当初の僕からすれば、まるで雲の上のような、どこか現実味のない遠い場所でした。だからこそ、そのラインを越えて5,500人という現在地に立てていることは、素直にものすごく嬉しいですし、少しだけ誇らしい気持ちもあります。

しかし、ひとつのスモールゴールを達成し、周囲から「順調ですね」「すごい勢いですね」と言われることが増えた今だからこそ、僕の脳内には、これまでにない「あるリアルな葛藤」が頭をもたげています。

今日は「挑戦の軌跡」というカテゴリらしく、数字の華やかさの裏側にある、クリエイターとしての生々しいモチベーション管理の難しさ、そして僕が今、必死に握り直そうとしている「原点」について、ダラダラと正直に書き残してみたいと思います。

目次

1. あっさりと超えた目標と、年内1万人という高い壁のディソナンス

今だから明かせるお話ですが、実は2026年になったばかりの頃、僕が密かに掲げていた今年の目標は「チャンネル登録者数1,000人&収益化の達成」でした。

まずはそこをクリアしないと、個人事業主として開業届を出した「浪漫企画」の事業としても形になりません。1,000人の壁は高いと聞いていたので、1年をかけて泥臭く這い上がっていく覚悟を決めていました。

ところが、ありがたいことに、僕の予想を遥かに上回るスピードで登録者の増加に「ブースト」がかかったのです。 気がつけば、目標だった1,000人も、収益化の条件も、あっさりと通過点としてクリアしてしまいました。

人間というのは強欲な生き物で、最初のスモールゴールを綺麗に達成してしまうと、すぐに次の景色が見たくなります。現在の僕が掲げている目標は、「年内にチャンネル登録者1万人」

この数字の持つ重みを、ここで一度冷静にスペックとして整理してみます。

[ロマンは矛盾だらけ 2026年の軌跡と目標数値]

  • 2026年初頭の目標: 登録者 1,000人(収益化ライン)➔ 【達成】
  • 現在のリアルな現在地: 登録者 5,500人突破
  • 2026年末の最終目標: 登録者 10,000人(大台への挑戦)
  • 現在のコミットメント: 週2回の本編動画投稿を維持

正直に言って、年内1万人というのは、今の僕の現在地から考えてもかなり難易度の高いハードな目標です。ただがむしゃらに走るだけでは届かない。自分の頑張り次第、企画のキレ次第で、ようやく手が届くか届かないかという絶妙な、そしてヒリヒリするような壁です。

そこに向かって、僕は現在「週2回投稿」というタスクを自分に課し、本業や育児の合間を縫って、それこそ寝る間を惜しむようにして動画を作り続けています。

しかし、この「目標が高くなったこと」と「打席に立ち続けなければならない現実」の狭間で、今、猛烈にモチベーションの管理が難しくなっているのです。

2. 自信作の不発、3週間の静寂。クリエイターを襲う「波」の正体

YouTubeというプラットフォームの残酷なところは、「動画を投稿すれば、それだけで誰かに届くわけではない」という点にあります。

僕たちがどれだけ熱量を込め、テロップの1文字、音声の1デシベルにまでこだわって編集した動画であっても、それが「誰かの役に立つ=再生される」という結果に繋がらなければ、アルゴリズムの海の底へと一瞬で沈んでいってしまいます。

ここ最近、僕のなかで一番キツかったのは、「コンスタントに動画を投稿しているのに、まったく再生されない期間が2〜3週間も続いてしまったこと」でした。

自分の中では「これは絶対に面白い」「誰かの物欲を刺激する最高のロマンが詰まっている」と確信していた自信作が、驚くほど不発に終わる。画面の向こうのアナリティクスが示す冷酷な数字(クリック率や視聴維持率)を眺めていると、胸の奥がスーッと冷えていくような感覚に囚われます。

😭 「あれだけ時間をかけて、魂を削って作ったのに……」

そう思ってしまう瞬間が、どうしてもあります。 一度そのネガティブなループにハマると、一気にやる気が削がれ、デスクに向かうのが億劫になり、メンタルの波がガクンと下に落ち込んでしまうのです。このモチベーションの乱高下こそが、ソロプレナー(一人ビジネス)として挑戦を続ける上で、最も手強い悪魔だなと痛感しています。

3. YouTubeは不労所得ではない。泥臭い労働集約型のリアリズム

よくネットの広告などで「YouTubeで不労所得を稼いで自由になろう」といった甘い言葉を見かけますが、実際に自分が収益化の壁を越えてみて分かったのは、「残念ながら、YouTubeという世界は不労所得とは程遠い、極めて泥臭い世界だ」という現実でした。

動画を1本出して、あとは寝ていてもお金が入ってくるような甘い世界は、少なくとも僕たちのような個人規模のチャンネルには存在しません。

収益化した後も、それを「浪漫企画」の副業、ひいては本業を支える一本の柱として成立させるためには、常に新しい企画を考え、カメラを回し、努力し続けなければならない。打席に立ち続けるのをやめた瞬間、チャンネルの息の根は止まります。

この仕組みに気がついた時、ふと「僕は何のために、こんなに必死になって動画を作っているんだろう」と、モチベーションの糸が切れそうになることがあります。数字という魔物に、自分の心が支配されそうになっていく感覚です。

だからこそ、今の僕には、一度立ち止まって「原点に帰る」という作業が絶対に必要でした。

4. なぜ、僕はカメラを回し始めたのか。原点の記憶を握り直す

モチベーションの波に溺れそうになった時、僕はいつも、初期のインデックスすらされていなかった頃のブログ記事や、登録者がまだ数十人しかいなかった頃の動画を見返します。

「なんで僕は、YouTubeを始めたんだっけ?」

その答えは、数字の拡大でも、ましてや不労所得が欲しいからでもありませんでした。

僕がYouTubeを続ける、本当の原動力

  • 視聴者からの温かいコメント: 「ソウスケさんの声に癒やされます」「動画を観て、ずっと悩んでいたあのガジェットを買う決意ができました」という、画面の向こうの誰かから届くナマの言葉。これを受け取った時の、胸の奥がじんわりと熱くなるような嬉しさ。
  • 社会に認められたという確かな手応え: たまに企画がバシッとハマり、1万回以上の再生数という数字が画面に表示された瞬間。「自分の偏愛や美学が、この広い世界の誰かに承認されたんだ」と感じる、あの鳥肌が立つような高揚感。

効率や正解ばかりを求める息苦しい日常の中で、自分の好きなモノを「これ、最高に格好よくないですか?」と全力で語り、それを誰かが受け止めてくれる。その幸福な循環を味わいたくて、僕は始めたはずなんです。それを忘れて、再生数や登録者数の増減だけに一喜一憂してやる気を無くしているなんて、それこそ本末転倒であり、最高に格好悪い矛盾です。

画面の向こうには、僕の拙い動画を待ってくれている生身の人間が、確かに5,500人もいる。 そう思い直すと、自分のなかの曇っていた視界が、一気にクリアに開けていくのを感じます。

動画のクオリティだって、撮影のライティングだって、DaVinci Resolveの音声分離の使いこなしだって、僕にはまだまだ上げられる「余白」がたくさん残されています。やれることがたくさんあるという事実は、停滞ではなく、むしろワクワクするような伸び代(ロマン)そのものです。

5. まとめ | 現状に甘えず、誰かの役に立つために走り続ける

スモールゴールである5,000人という節目を超えた今、僕の心の中にあるのは、現状維持への甘えではありません。

原点を思い出したことで、むしろ「無事に収益化できたことへの深い喜び」が改めて湧き上がってくると同時に、「もっと自分の世界観を評価されたい」「もっと多くの人に、道具のロマンを届けたい」という、心地よい飢え(向上心)がメラメラと燃え始めています。

2026年末、チャンネル登録者1万人という高い壁。 これからの道のりでも、きっと何度も「自信作が再生されない」という絶望の2週間を経験するでしょうし、そのたびにモチベーションの波に揺さぶられると思います。

でも、それでいいんです。その不自由さや葛藤のプロセスも含めて、僕が選んだ「挑戦の軌跡」なんですから。

現状の数字に甘えることなく、画面の向こうの「誰か」の役に立ち、その人の日常のモノ選びを少しだけ豊かにするために、今後も真摯に、丁寧に動画を届けていきます。

皆さんは、仕事やプライベーションでひとつの目標を達成したあと、どのように次のエネルギーを湧き立たせていますか? もし、日々のルーティンに少し燃え尽き感を感じているのなら、ぜひ一度、それを始めたばかりの「一番最初の純粋な気持ち」を、そっと握り直してみてください。

そこにはきっと、あなたを明日へと突き動かす、一番強力でピュアな燃料が眠っているはずですよ。

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この記事を書いた人

ソウスケ / 浪漫企画 主宰

動画クリエイター。「ロマンは矛盾だらけ」YouTubeチャンネルにて、ガジェットやレザー、キャンプギアなど、実用性だけでは語れない“こだわり”を追求。

最新デバイスをアナログな鞄に詰め込むような、理屈を超えた「ロマン」の摩擦を愛する。この場所は、僕が選び抜いた道具たちの深い記録です。

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