前回、この「挑戦の軌跡」というカテゴリーの最初の一歩として、自分を変えるための決意について書きました。今回は、その挑戦の具体的な中身であり、今の僕を形作る大きな要素となっている「副業」についてお話ししようと思います。
最近はどこを見ても副業という言葉が溢れています。一種のトレンドのようにも感じますが、僕にとってもそれは他人事ではありませんでした。けれど、キラキラした成功ロードを歩んできたわけではありません。
結論から言えば、僕の副業への挑戦は、その9割が「失敗」の歴史です。
続かない自分と、5回目の正直
これまで、僕は本当にたくさんのことに手を出してきました。 せどり、不用品販売、アンケートモニター、単発のバイト、ポイ活……。 世の中で「稼げる」と言われる手法をなぞっては、その多くを1か月も経たずに放り投げてきました。
「自分には継続力がないのかもしれない」 「結局、何をやっても中途半端に終わるのではないか」
そんな自己嫌悪に陥る夜も一度や二度ではありませんでした。ちなみに、今あなたが読んでいるこのブログも、実は5回目くらいの挑戦です。これまでの4回は、記事を数本書いては放置し、サーバー代だけを払い続けるような体たらくでした。
けれど、不思議なことに今回は違います。 今、僕はこうして筆を走らせることを心から楽しめています。
この違いは何なのか。それはきっと、手法そのものの良し悪しではなく、「相性」や「タイミング」「楽しさ」という、極めて個人的で曖昧なものに辿り着いたからだと思うのです。
YouTubeという「1年の無給期間」がくれたもの
現在、僕が運営しているYouTubeチャンネル「ロマンは矛盾だらけ」は、登録者数が3000人を超え、収益化という一つのハードルを越えています。今年は1万人という数字を目指して日々カメラを回していますが、ここに至るまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。
YouTubeには「チャンネル登録者1000人、総再生時間4000時間」という収益化のボーダーラインがあります。僕がその「1000人の壁」を突破するのにかかった時間は、約1年。
その1年間、僕の口座には一銭たりともお金は入ってきませんでした。 時給換算すれば、おそらく数円にも満たないでしょう。即金性を求めるなら、アンケートモニターや不用品販売の方がよほど確実で、効率的です。
それでも僕がYouTubeを辞めなかったのは、映像と喋りを通じて自分を表現することが、驚くほど自分に合っていたからです。 再生数という数字の裏側にある、視聴者の方々との繋がり。いただいたコメント一つひとつに宿る体温。それらが、お金という報酬以上に僕の心を動かしました。
「楽しい」と思えるからこそ、1年間の無給期間を「我慢」ではなく「鍛錬」の期間として捉え直すことができたのだと思います。
副業の本当の報酬は「マインドの変容」にある
YouTubeという副業に本気で取り組んだ1年間で、僕が得たものは収益だけではありません。むしろ、それ以上に価値があると感じているのは、自分の中に積み上がった「スキル」と「マインドの変化」です。
動画を1本投稿するためには、気が遠くなるような工程があります。 企画を練り、台本を書き、撮影し、何時間もかけて編集をする。サムネイルを撮影し、タイトルや概要欄をひねり出す。 これらすべてを自分一人でこなす過程で、単純な作業処理能力はもちろん、「どうすれば効率的に進むか」「どうすれば人の心に届くか」を、寝ても覚めても考えるようになりました。
嫌でもスキルは上がり、同時にメンタルも鍛えられました。 面白いことに、副業でのこの変化は、僕の本職(会社員としての仕事)にも波及しました。仕事の進め方や視座が変わり、結果として会社での評価や役職も上がったのです。
振り返ってみれば、副業に費やした膨大な時間と労力は、すべて自分自身への投資になっていました。 「良いことばかりだった」 今の僕は、自信を持ってそう言えます。
もちろん、その渦中にいるときは辛い瞬間もありました。けれど、「今のこの苦労も、将来の自分はきっと『良い経験だった』と笑って振り返っているはずだ」という期待があったから、前向きに走り続けることができました。
未来の自分が今の自分を肯定してくれる。そう信じるだけで、毎日は少しずつポジティブな循環へと変わっていきます。
心の動きに、もっと敏感でいい
「どんな副業でも、まずは挑戦することが大事だ」という意見に、僕は賛成です。 けれど、それと同じくらい「合わないと思ったらすぐに舵を切る」ことも大切だと思っています。
僕がせどりやポイ活を続けられなかったのは、僕が怠惰だったからだけではありません。僕の心が、そこにワクワクを見出せなかったからです。
もし今、あなたが副業に挑戦していて、それが苦痛で仕方がないのなら、一度立ち止まって自分の心の動きを観察してみてください。 自分が何にポジティブな反応を示し、何に成功の兆しを感じるのか。その小さな火種を大切に育てていけば、いつか必ず自分だけの「継続できる場所」が見つかるはずです。
副業は、単にお金を稼ぐための手段ではありません。 自分の市場価値を高め、人間性を磨き、そして何より人生をより良く楽しむための絶好の機会です。
僕はYouTubeという挑戦に感謝しています。そしてこれからも、この「浪漫企画」という場所を含め、より多くの人に価値を届け、共に楽しい時間を過ごせるような活動を続けていきたいと思っています。
今、目の前の壁にぶつかっているあなたへ。 その苦労も、きっと将来のあなたが「良いことばかりだった」と振り返るための大切なプロセスです。
未来の自分に期待して、今日も自分らしい一歩を踏み出していきましょう。


コメント