経年変化を愛でる。デスクの上に佇む真鍮の美学、トラベラーズカンパニー「ブラス ペンケース&定規」

効率や軽量化が求められる現代のワークスペースにおいて、あえて重厚で、時に無骨な存在感を放つ素材があります。それが「真鍮(ブラス)」です。

今回ご紹介するのは、旅するように日常を過ごすための道具を展開するトラベラーズカンパニーの「BRASS PRODUCTS」から、「TRC ブラス ペンケース」「TRC ブラス 定規」の2点です。

新品のピカピカな状態から、手で触れるたびに少しずつアンティークのような渋い色合いへと変化していく。今回は、そんな真鍮ならではの「育てる楽しさ」を存分に味わえるアイテムをご紹介します。紹介します。

目次

1. 真鍮(ブラス)の美しさをそのまま形に。自分だけの相棒を育てるロマン

このプロダクトが持つ最大のロマンは、加工を施していない無垢の真鍮素材が魅せる「見事な経年変化(エイジング)」と、それに伴う「自分だけの相棒感が育っていく喜び」にあります。

職人の手によって丁寧に成形されたペンケースと定規は、無駄な装飾を一切削ぎ落とした真鍮そのものの美しさが凝縮されています。

手で触れ、筆記用具を取り出し、定規で線を引く。日々の何気ない動作の積み重ねが、素材の表面に独特の味わいとして刻み込まれていきます。くすみが気になった時には、専用のクロスや金属磨きで丁寧に磨き上げ、再び黄金色の輝きを取り戻す。この「手入れをする時間」すらも愛おしく思えるのが、ブラスプロダクトの深い魅力です。

基本スペック

2. 癖の強さと向き合う。「我慢ポイント」と真鍮のリアル

もちろん、浪漫企画のモノ選びにおいて、手放しで万人におすすめすることはありません。真鍮という素材の癖が強いからこそ、あらかじめ納得しておくべき「我慢ポイント」も明確に存在します。

購入前に知っておくべき4つの気になる点

  1. 手にも移る、独特な金属臭: 真鍮特有の金属臭があります。触れた後に手に匂いが残るため、匂いに敏感な方や苦手な方には注意が必要です。
  2. 圧倒的なスピードで進むエイジング: 「ずっと購入時の綺麗な状態を維持したい」という方には向きません。手の油分や空気中の湿度によって、かなりのスピード感で酸化・経年変化が進みます。
  3. ペンケースの価格帯: しっかりとした真鍮の板材を加工して作られているため、一般的なペンケースと比較すると決して安いとは言えない高価格帯(ご褒美価格)に設定されています。
  4. 中で響く「ガラガラ」という金属音: ペンケース全体がプレスされた真鍮でできているため、持ち歩く際や中で定規やペンが転がると、「ガラガラ」とかなり大きめの金属音が鳴ります。

これらの要素は、使い手によっては明確なデメリットとなり得ます。しかし、この重みや音、そして手に移る素材の感触すらも「真鍮という生命体と付き合っている証」と捉えられる人にしか味わえない、独特の愉しみがここにはあります。

3. 持ち歩くのではなく、デスクの上の「定位置」として

金属同士がぶつかる音や重量があるため、僕の場合、このペンケースと定規はバッグに入れて持ち歩く用途ではなく、「デスクの上における筆記用具の定位置」として鎮座させています。

木のデスクや黒を基調としたワークスペースの上に、ぽつんと置かれた真鍮のペンケース。その横に並ぶ真鍮の定規。

作業の合間にふと視線を落としたとき、そこには時間が経つにつれて深みを増した黄金色のトレイのような佇まいが存在しています。散らかりがちなペンや文房具をこの中に収めるだけで、デスクの空気が一キュッと引き締まり、作業へ向かう思考のスイッチを静かに入れてくれます。

4. まとめ | 時間の経過すらも、愛おしいデザインになる

効率や機能性だけを追求するなら、軽量で音も鳴らず、変色もしないプラスチックやナイロンのペンケースを選ぶのが正解でしょう。

ですが、傷がつき、色が深まり、手の形に馴染んでいく過程に愛着を感じる人にとって、トラベラーズカンパニーのブラスプロダクトは代わりの利かない特別な存在になります。

デスクの定位置で、静かに自分の歴史を刻み続けてくれる真鍮の器。

あなたも、日々の作業環境に「育てていく道具」をひとつ迎え入れて、時間に洗練されていく自分だけの表情を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

ソウスケ / 浪漫企画 主宰

動画クリエイター。「ロマンは矛盾だらけ」YouTubeチャンネルにて、ガジェットやレザー、キャンプギアなど、実用性だけでは語れない“こだわり”を追求。

最新デバイスをアナログな鞄に詰め込むような、理屈を超えた「ロマン」の摩擦を愛する。この場所は、僕が選び抜いた道具たちの深い記録です。

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