効率化やデジタルのスピード感が求められる現代において、あえてペンを握り、紙に文字を書き記す。その不自由なステップにこそ、なんともいえないロマンがあります。
僕が愛用する数ある道具の中でも、群を抜いて古参であり、僕のキャリアのほぼすべてを見届けてきた特別なギアがあります。
それが、レイメイ藤井の最高峰システム手帳「ダヴィンチ グランデ ロロマクラシック バイブルサイズ(グリーン)」です。
手に入れたのは、今から約12年前。社会人になって初めて出世した記念として、自分へのご褒美に思い切って購入した日のことを、今でも鮮明に覚えています。
当時はここまで長い付き合いになるとは思っていませんでしたが、12年の歳月を経た今も、このゴツいレザーの塊は僕のデスクの最も特等席に常駐しています。
ライフステージや仕事の内容に合わせて、その使い方は少しずつ変化してきましたが、今なお現役で僕の毎日を支え続けてくれているこの手帳。その色褪せないロマンと、システム手帳というジャンルが持つリアルな「我慢ポイント」について語らせてください。

1. 12年間の記憶を纏う。レザー好きを狂わせる「ロロマクラシック」の堅牢なロマン
ロロマクラシックは、オイルとワックスをたっぷりと染み込ませた「ヌメ革(ステアハイド)」を贅沢に使用し、磨くことで宝石のような深い艶を放つことで知られるシステム手帳です。
僕が愛用しているのは、深みのある「グリーン」。 12年の歳月をかけて、僕の手の脂や日々の摩擦、そしてデスクの上で浴びた光によって、新品のときとは全く異なる、重厚でどこか知的な、唯一無二の深い色味へと経年変化を遂げています。
システム手帳としてはかなりゴツく、重厚な作りをしていますが、レザー好きとしてはこの「頑強さ」と「重み」こそが所有欲を満たしてくれる最大のファクターです。壊れる気配など1ミリもなく、これからも10年、20年と僕の相棒であり続けてくれる確信を持たせてくれます。
まずは、この名作手帳の基本スペックを整理してみましょう。
[ロロマクラシック バイブルサイズの基本スペック]
- 製品名: ダヴィンチ グランデ ロロマクラシック バイブルサイズ(リング径24mm)
- カラー: グリーン
- 素材: ヌメ革(牛革)
- リング内径: 24mm(リフィルをたっぷりと挟み込める安心の容量)
- 公式URL: レイメイ藤井 公式製品ページ

2. 2冊運用という最適解。M5とバイブルサイズがもたらす「思考の棲み分け」
12年の中で手帳の使い方は何度もアップデートされてきましたが、現在の僕のロロマクラシック(バイブルサイズ)は、主に以下の用途で運用しています。
- 副業(浪漫企画)のアイデアメモや構成案
- 本業の重要なメモ
- 日々のタスク管理
- 日記(マインドセット)
- 習慣化チェック
- ウィークリーでのスケジュール管理
さらに最近、同じロロマクラシックの最小クラスである「M5(マイクロ5)サイズ」を新たに導入したことで、僕の「書くシステム」は完璧なシナジーを生み出すようになりました。
[M5とバイブルサイズの棲み分けポートフォリオ]
- M5サイズ(デイリー・機動力重視): その日のToDo、瞬間的にひらめいたアイデアの殴り書きなど、軽快に持ち歩いて「今この瞬間」を記録するデイリー運用。
- バイブルサイズ(未来・蓄積重視): 近い将来のビジョン、浪漫企画の今後の戦略、じっくりと構造化したい本業・副業のアイデアなど、「未来や今後のこと」をじっくりと思索するための運用。
外出時は身軽なM5だけをポケットに忍ばせて出かけることもありますが、このバイブルサイズは、常に僕のホームグラウンドであるデスクの上に鎮座し、どっしりと僕の思考を受け止めてくれています。

3. 手に入れるための「我慢」:価格、ゴツさ、そして「習慣」という名の高いハードル
長年愛用し、人生の一部となっているロロマクラシックですが、だからこそ、これから手に入れようとする人に向けて、リアルな「我慢ポイント」も正直にお伝えしなければなりません。
この手帳の導入において、乗り越えるべきハードルは大きく3つあります。
[購入前に納得しておくべき3つの我慢ポイント]
- 初期投資の高さと、持ち歩くにはゴツいサイズ感: 最高峰のヌメ革を使用し、丁寧な仕立てが施されているため、手帳カバー単体としての価格は決して安くはありません。また、リングの厚さがあるため、鞄の中でそれなりのスペースを占有し、重量感もあります。
- 「リフィル選び」の終わらない迷路: システム手帳の最大のメリットは「中身(リフィル)を自由に変えられること」ですが、これは裏を返せば、自分に合うフォーマットを自分で見つけ、組み合わせ続けなければならないという、なかなかに面倒な作業を伴います。
- 「書く習慣」がないと、ただの重いオブジェになる: どれだけ美しいレザーであっても、毎日開いてペンを走らせる習慣がなければ、ただデスクの場所を取るだけの重い置物になってしまいます。
つまり、この手帳は「ただスケジュールをデジタルで管理したい人」には全く向いていません。 「書くことそのものが大好きで、毎日手帳を開くプロセスにロマンを感じ、その不便さを愛せる人」にだけ許された、贅沢な大人のためのギアなのです。

4. デスクに常駐し、1日3回のルーティンを支える「思考のインフラ」
現在、このバイブルサイズは、外出時を除いて基本的に僕のデスクの上で「常に開かれた状態」で常駐しています。PCのモニターのすぐ横、ペンを伸ばせば1秒でアクセスできる場所が、この手帳の定位置です。
僕は毎日、以下の3つの決まったタイミングで、この手帳に文字を書き加えています。
- 仕事前(朝): 今日のタスクの整理、ウィークリーの進捗確認、今日フォーカスすべきことの書き出し。
- 仕事中: 湧き上がったアイデアや、ミーティング中の重要な気づきを、その都度スピーディーにメモ。
- 寝る前(夜): 今日の振り返り、日記の執筆、習慣化チェックシートの記入。
12年前に、社会人としての一歩を踏み出し、少しだけ背伸びをして買ったグリーン。 あの時の自分の決断は間違っていなかったと、毎日デスクでこの美しいグリーンのヌメ革を開くたびに確信します。時を重ねるごとに愛着が増していくこのシステム手帳は、これからも僕の「浪漫企画」の歩みを、最も近い特等席で見守り続けてくれるはずです。

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